社会

レジオネラ菌が怖くて温泉に行けない?掛け流しは安全?安心な温泉の選び方

かけ流し温泉

先日、名古屋市守山区のスーパー銭湯からレジオネラ菌が検出されお客さんだった50代女性が感染、多臓器不全などの症状で入院しました。レジオネラ菌で多臓器不全(生命維持に必要な複数の臓器が障害された状態)なんて恐ろしい話です。過去には死亡例も。。。

今回はレジオネラ菌はどんな菌なのか、どういった環境が危険で、私達が温泉に行く時はどのような事に気を付けなければいけないのかを調べてみました!

レジオネラ属菌とは?

人を死にも至らしてしまうレジオネラ菌とは一体どんな菌なのでしょうか。

レジオネラ属菌とは、自然界(河川、湖水、温泉や土壌など)に生息している細菌で、感染するとレジオネラ症を引き起こします。レジオネラ属菌は現在までにおよそ60種類が知られており、その中でも、レジオネラ・ニューモフィラは、レジオネラ肺炎を引き起こす代表的なレジオネラ属菌の1種とされています。

引用:厚生労働省

肺炎を引き起こすので肺に入ると危険な菌なのですね。ではどのような症状が出るのでしょうか?

レジオネラ菌症の症状

・潜伏期間2~10日
・重症のレジオネラ肺炎
・ポンティアック熱

▪レジオネラ肺炎・・・全身倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛などの症状に始まり、咳や38℃以上の高熱、寒気、胸痛、呼吸困難が見られるようになります。まれに、心筋炎などの肺以外の症状が起こることもあります。意識レベルの低下、幻覚、手足が震えるなども、、、。

▪ポンティアック熱・・・上気道だけを侵し、肺炎を引き起こさない。レジオネラ症よりも軽い病気です。

まれに、この種の細菌が他の部位に感染することがあります。主に免疫機能が低下している人や重篤な病気がある人にみられるそうです。こ最もよく感染がみられる部位は心臓ですが、脳や脊髄、肝臓、脾臓、リンパ節、腸に感染することもあります。

※point・人から人には感染しない

過去のレジオネラ菌の温泉感染例

温泉

①広島県三原市の日帰り入浴施設「みはらし温泉」で、男女合わせて40人がレジオネラ菌に感染し、このうち50代の男性が肺炎で亡くなりました。

②2012年11月30日~12月17日にかけて、埼玉県外の2名を含む8名のレジオネラ症発生届があり、全員が埼玉県内の日帰り温泉施設を利用していた岩手県西和賀町の温泉旅館を利用した人がレジオネラ菌に感染して死亡していたことが発覚。

③西和賀町の湯川温泉のひとつ高繁旅館を利用した60代男性が、レジオネラ菌に感染して肺炎を起こし死亡した。

④2003/03/07石川県の加賀温泉郷・山中温泉で1月、レジオネラ菌感染による死者が出た。感染源は第3セクターの温泉施設の浴槽。昨年、7人が死亡する集団感染が起きた宮崎県日向市の温泉施設と同様に、湯を何度も使う循環式だった。

このように過去にも温泉施設での感染が確認されています。

 

安全な温泉の見分け方

レジオネラ菌は自然界に生殖します。温泉だから検出されるというものでもありません。

温泉で感染する場合、レジオネラ菌が繁殖したお湯がジャグジージェットバス・打たせ湯などの霧状になった瞬間、気中に拡散されエアロゾルになります。そしてエアロゾル化したレジオネラ菌が、呼吸をすることで鼻・口から肺に入り深刻な状態になるのです。

温泉のジャグジー

安全チェックポイント

1.ろ過装置が設置されていないこと・・・ ろ過装置が設置されていなくても安全に管理されている場合は問題はないと思いますが、アルカリ性の強い温泉は塩素が効かない事があります。

2.エアゾロルの発生する装備がないこと・・・ ジャグジー、打たせ湯などが浴槽に装備されている場その浴槽にレジオネラ菌が発生するととエアゾロル感染します。 

3.60℃以上のお湯であること・・・レジオネラ菌は60度以下の温度で発生するため温泉の貯湯槽においては60度以下のお湯はレジオネラ菌が繁殖する可能性があります。そのお湯が肺に入ってしまうとレジオネラ症を発生する可能性があります。

かけ流しでも危険?

温泉のかけ流し

衛生研究所などが全国13府県の掛け流し式温泉182施設の構造設備、衛生管理状況に関する調査、403件の温泉水の微生物汚染状況について調査したそうです。その結果、

掛け流し式浴槽においても循環式浴槽と同程度の頻度でレジオネラ属菌が検出されることが明らかになった。循環式と比較すると低濃度ではあるが糖尿病等、基礎疾患を持つ易感染者ではエアロゾルの多い環境で感染が成立するため一層の衛生管理の充実が望まれる。 

引用:AQUAS株式会社

かけ流しでも、浴槽の汚染状態を調べてみるとレジオネラ菌が繁殖していることがあるのです。施設はしっかりとした毎日の衛生管理が必要なのです。

まとめ

これまでの話をまとめるとレジオネラ菌ミスト状になった温泉水(レジオネラ菌が繁殖した)が鼻や口から入り肺に入ります

ですので、安全な温泉は、原湯の温度が60度以上・浴槽には60度以上の高い温度のままである・循環ろ過装置がない・エアゾロル発生装置がない

この条件がレジオネラ菌から守る安全な条件になってきます。

それよりも、どんな設備の温泉であっても、毎日の衛生管理、設備の管理が徹底されていれば問題ないはずです。

そこがグレーなので困るのですよね。

あとは、免疫力を付けて、どんな菌にも打ち勝てる丈夫な体を心掛けて自分を守ることが大切ですね。